●いまの世の中、人間が人間を見捨てているのよね。
親が子を、子が親を、兄が弟を、友が友を、隣人が隣人を。
─ マザー・テレサ ─
(カトリック修道女)
【ホーライの蛇足】
厳しい言葉だけど、マザー・テレサから見たら、そういう世界に見えたのだろう。
幸いなことに僕の身近にはこういうことは見られない。
でも、世界を見渡せば、「見捨てる」だけでなく「殺戮」すらある。
隣人が隣人を殺し合っている。
その原因は複雑だ。
宗教のためかもしれないし、祖国の独立のためかもしれない。
貧困のためかもしれないし、利益のためかもしれない。
でも、たとえ、どんな理由があるにせよ、殺し合いで問題が解決するとは僕には思えない。
僕たちは「人類」と一種類の生物なのだ。
その人類のひとりひとりに聞いたら、戦争は憎むべきものと答えるだろう。
しかし、「組織」「政治」の世界の中では戦争は「聖戦」となってしまっているのかもしれない。
僕には手におえない、大きな問題だ。
愛し合うべき隣人が隣人を見捨てている。
マザー・テレサの言葉は正しい。