宇宙空間の全ては因果関係でつながっている。
─ 福井 謙一 ─
(ノーベル化学者)
【ホーライの蛇足】
福井 謙一さんは、1952年、フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)を発表。
これはフロンティア軌道と呼ばれる軌道の密度や位相によって分子の反応性が支配されていることをはじめて明らかにしたもので、世界の化学界に衝撃を与えた。
後にこの理論を拡大して、「ウッドワード・ホウマン則」が出てきた。
この業績により、1981年にノーベル化学賞を受賞。
また固有反応座標(Intrinsic Reaction Coordinate)の概念を提唱した。
それはともかくとして、宇宙空間の全て(文字通り素粒子から巨大恒星まで)因果関係でつながっている、という発想はいかにも科学者らしいお言葉ですね。
まぁ、厳密に言うとブラックホールの中心とか、素粒子レベルでは「因果関係」が破たんしているかもしれないけれどさ。
でも、人間のレベルでは因果関係が成立している。
おいしいブドウを秋に食べたかったら、自分で種を捲いて、水と肥料をやり、毎日、面倒をみないといけない。
それを怠っていたら、おいしいブドウは手に入らない。
世の中には自分で種もまかずに、おいしいブドウが手に入らないことばかりを愚痴っている人が多い。
因果関係を無視しているよね。