古代でも中世でも自然こそ神々であるとした。
このことは、少しも誤っていないのである。
─ 司馬 遼太郎 ─
(『21世紀に生きる君たちへ』)
【ホーライの蛇足】
人類は自然の一部だ。
でも、最近の人類は誤解をしている。
「異常気象」等と言っているが、自然にとっては異常でもなんでもない。
人類にとって「異常」なだけだ。
地球がちょっと身震いしただけで、僕らは絶滅の危機に瀕する。
気温がちょっと上昇しただけで、僕らはあえぐ。
「地球に優しい」等と言っているが、それは「人類が生き残るために必須です」ということであって、地球にはどうでもいい話なのだ。
45億年の地球の歴史の中で、これだけ我が物顔をした生物がいただろうか?
人類の歴史など、恐竜の歴史に比べれば「昼寝」に等しい。
それなのに傲慢になった人類は身内同士で殺し合っている。
地球が心配する前に人類は自滅するだろうさ。
ラベル:司馬 遼太郎