歓びも悲しみも、みんな我々によく生きることを教えてくれる。
─ 山本 周五郎 ─
(『花匂う』)
【ホーライの蛇足】
これは年を取ってしまう人類の宿命に対する「救い」の名言だ。
誰だって年なんて取りたくない(特に40歳代を過ぎるると)。
でも、そこに「救い」はある。
「人生」の「全て」のことは、僕たちに「生きる意味」を教えてくれる。
たとえ、それが涙を流したくなるような悲しみであってさえも、それはきっと「よりよく生きる」ための通過点なんだ、という慰めとして捉えると、救われる。
「よく生きる」ということは「より深く」生きるということだと僕は思っている。
時には軽薄もいいけれど、でも、やっぱり、どうせ生きるなら、深く「味わい」ながら生きていたい。
だって、そのほうが楽しいだろ?
ラベル:山本 周五郎